2013年2月22日金曜日

Happy Life Happy Home

昨日は岐阜で今週2度目となる協力業者会に参加してきました。
住まいネットの高木です。

早速、工務店の社長が一昨日の勉強会を踏まえてお話しされていたのが印象的でした。
業者会自体の取り組みとしては、まだまだですが、
お客様と工務店と協力業者の方の思いが重なるところが
次回以降、少しずづでも増えていく取り組みになることを期待しています。
また、そのために私ができることも、しっかりとお手伝いしていきます。

さて、私の頭の中でも一昨日の勉強会のインプットをどう実務に生かせばいいのか思案中です。
2/12の「まずは、強い思いから」でも書きましたが、
私たちの活動で一番大事なことは、思いが伝わり、理解され、行動していただくこと。
では誰に伝えるのか。誰に伝えなくてはいけないのか。

三浦社長の話で繰り返し出てくる 「ファスト派」。
外食業界に例えれば、ファスト派はマクドナルドやサイゼリヤに代表されるファストフードです。
安くて手軽に済ます「こんなもんでいいや病」が蔓延している。

その結果、本人はもとより家族の健康を害し、子供の味覚を狂わす。
オペレーションはマニュアル化され料理職人ではなく、
パートアルバイトが冷凍された資材を加工し、
心のこもらない生産された「商品」として提供される。
時間を過ぎた食品は廃棄ロスとなり社会問題化している。
その選択をした全ての消費者が加害者であり、当事者であるという意識はない。

住宅業界でいえば、ローコスト住宅。
昨日、東京証券取引所と福岡証券取引所への上場が承認されたと発表した、
タマホームはその代表格です。

住宅業界は一棟当たりの利益率が同じならば、
年間完工棟数が多いほど、売上や利益が増える。
そのためにはできるだけ工期が短い方がいい。
外食産業の回転率を高めることと同じこと。

その工期を短縮するために多く使われているのが工場生産される建材。
従来は一枚一枚板を貼っていたものが、それらしく見せかけた、化粧合板になり、
内装の仕上げは左官材料から、それらしく見せかけた、ビニルクロスになり、
外部仕上げも左官材料やレンガが、それらしく見せかけた、サイディングに変わった。

その結果、化学薬品を多用した建材は長持ちせず、健康に悪影響を与える。
しかも、気密を高めた間違った工法がアトピーなどのシックハウスや化学物質過敏症を生み出す。

家は職人がつくるのではなく、組立工がマニュアル通りに組み立てる。
現場での作業は簡素化され長年の経験と技量は必要とされていない。

それらしく見せかけた、まがい品は初めは良く見えても、
次第に飽きが来て、経年変化で見れない姿になり、愛着の持てない、
不良資産となり、市場価値のないものになる。
これが寿命が26年しか持たない。日本住宅のファスト化である。

本当にこんなものでいいんでしょうか?
ファスト化された食事、ファスト化された家は人を幸せにしているのでしょうか?

ファストフードしか子供に与えない親がいたらあなたはどう思いますか?
それはありえない、という声が聞こえてきそうです。

食事は毎日毎食変えられます。
でも住むところはそう簡単には変えられない。
ましてや住宅ローンを組んで家を建てた方には。

ファスト化された住宅に住むということは、ファストフードしか子供に与えない親と同じこと。
子供たちは大切にされているのでしょうか?

子供は住むところを選べない。
だから大人である親がしっかりと考えなければならない。
それが親の責任である。

無責任で安易な選択が子供を犠牲にする。
繰り返しになるが、その選択をした全ての親が加害者であり、当事者であるという意識はない。
しかし、まぎれもなく加害者であり、当事者である。

2割の「自分なりに考える層」はもちろんのこと、
8割の「深く考えない層」にしっかりとメッセージを届けなければならない。
「深く考えない層」に気づかせることは、かなり難しい。

ビジネスのセオリーで考えれば、2割の「自分なりに考える層」にターゲットを絞り
残りの8割を「捨てる」戦略をとるべき。

しかし、それはできない。
これは単なる「金儲け」ではない。
無知な親から子供を守るための活動だから。日本を良くするための世直しだから。

日本を良くするために、今日も一日頑張りましょう。

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