2013年1月2日水曜日

日本の伝統的な建築

年末年始を妻の実家のある京都で過ごしています。
住まいネットの高木です。

京都は皆様もご存知の通り、
日本の歴史、伝統文化が色濃く残る地域です。

建物も世界遺産に代表される寺社建造物や街中の町家建築の多くが
百年以上もの長い期間も当時の姿そのままです。

京都は盆地のため夏は蒸し暑く、冬は底冷えする寒さです。
日本の中でも寒暖差、湿度差が激しい地域です。

そんな厳しい気候条件の中でも、これらの建物が多く残っているのは
いずれも柱や板は無垢材であり、呼吸する、調湿する漆喰が使われているからです。

集成材や合板など接着した材料では経年変化で接着力がなくなり、
これほどまでに長持ちする建築物は造れないでしょう。
接着剤の効力がなくなると、恐ろしいことになります。

ちなみに、先日の中央高速道路の笹子トンネルの天井板落下事故は
天井板を支えるボルトの接着効果の劣化により起きたものです。

また、呼吸しない、調湿しない、ビニールクロスやグラスウールなどの材料は
住む人の健康被害をもたらすだけでなく、建物も壁内結露などで弱り、長持ちしません。

澤田升男先生が推奨する「神様が宿る家」は日本の気候、風土を考え、
無垢の柱や板、そして、漆喰を使用しています。

もちろん、神社仏閣、町家よりもトリプル断熱とすることで
冬は断熱性能を高めることでより暖かく、
夏は遮熱性能を高めることでより涼しくなっています。
その結果、永く、安心して、健康で、快適に暮らせる家になるのです。

そのためポイントは3つです。
1、長持ちする材料を使用すること。
2、呼吸する=調湿する材料を使用すること
3、模造品やまがいものではなく、本物の素材を使用すること

これから家づくりを考えている方には
是非、採用していただきたいポイントです。

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