2013年1月30日水曜日

お客様の要求にそのまま応えるのは正しいのか?

昨日は担当工務店様の業者会に行くために休みを返上して行ってきました。
住まいネットの高木です。

業者会の件はまた、別の日に書きたいと思います。

時折、デザインプロデュース依頼で、お客様が希望する図面のままでお願いします、
とういう依頼がきます。

皆様はどう思いますか?

お客様が望むなら、それを実現できるようにすべきでしょうか?
受注のためにはお客様の要求をそのまま受け入れるべきでしょうか?
お客様は神様だから言ったこと全てに従うべきでしょか?

まったくナンセンスだと思います。
こんなことしているから、受注できないのです。

お客様は素人です。工務店はプロです。
プロの皆様がお客様の言いなりになってどうするんですか?

最近のお客様は非常に勉強熱心です。
ご自身でチラシを集めたり、本を買ったり、ネットで情報を集めたり。

しかし、お客様のプランには無理があることが多いです。
特に構造と未来のことに関しては考えていない方が多いです。
直下率が悪かったり、高さが十分でなかったり、
10年後、20年後使いずらい家だったり、など。

お客様のプランが素晴らしく完成度が高いものだったとしても
そのまま受けるのでなく、その背景をしっかりとヒアリングすべきです。

なぞ、この位置なのか?
なぜ、この大きさなのか?
なぜ、その形状なのか?
なぜ、この仕様なのか?
なぜ、この配置なのか?
どのような使い方を考えているのか?

その背景を知ったうえでプロとして、的を得ていると判断したのであればいいのですが、
たいてい背景も聞かず、お客様の言葉を鵜呑みにします。
その結果、最初はいいけど、後になって使いづらい家になったり、
プロとしての意見をもらえなかった、提案がなかった、と不満を募らせます。

プロが造るプランはその一つ一つ、全て意味があるのです。

その位置にしたのも。
その大きさにしたのも。
その形状にしたのも。
その仕様にしたのも。
その配置にしたのも。
どう使うのかも。

意味のないものはありえないのです。

お客様の言葉を鵜呑みにするのではなく、背景をしっかりとヒアリングすることで、
プロとしてお客様にとってベストな助言、提案する。

それが真の「お客様おため」の家づくりではないでしょうか。

そのためにはヒアリング力と筋道を立てて考える力の強化が必要です。
お客様のために、今日も頑張っていきましょう。

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