2013年1月20日日曜日

人間が幸せになるための手段

家づくりセミナーのため、朝一の新幹線で広島へ向かいます。
住まいネットの高木です。

昨日は住まいネットに強いリクエストを頂きました。
「神様が宿る家」を沖縄で建てたい。
自分の家をオープンハウスなどのイベントで活用していただいて
沖縄にも「神様が宿る家」を広めたいんです。

しかし、残念ながら沖縄で魂込めて「神様が宿る家」を
建てていただける工務店がないのが現状です。

ただの家づくりであれば、どんな工務店や建築会社でも可能ですが、
「神様が宿る家」は魂込めて家づくりを本気でやり遂げ、毎秒毎秒を真剣に生きる人しか
建てることができないので、すべての地域で建てられるわけではありません。

日本全国どこでも「神様が宿る家」を建てることができるような供給体制をつくるのも
住まいネットのMISSIONですね。

ところで、会社は何のためにあるのでしょうか?

~~組織が存在するのは組織自身のためではない。
自らの機能を果たすことによって、社会、コミュニティ、個人のニーズを満たすためである。
組織とは、目的ではなく手段である。~~

とドラッカーは言っています。

昨日、一昨日とご紹介した、産業再生機構の元専務取締役COO、冨山和彦さんも
著書『会社は頭から腐る』では「会社は何のためにあるのか」という問いに対して、

~~それは株主、債権者、従業員ではなく、事業のためにある。
事業至上主義だ。会社はそもそも人間が幸せになるための手段にすぎない。~~

澤田先生も「企業は世の中を良くするためにあるんだ。」とよく言われます。

この言葉だけを抜粋してしまうと、当たり前のこと過ぎるかもしれません。
多くの人がドラッカーに影響を受けていることもあるとは思います。

しかし、多くの企業再生を手がけた冨山さんしかり、
多くの工務店を指導している澤田先生もしかり、
現場で奮闘された結果、行き着くところは同じなんですね。

あらゆる組織が、人を幸せにし、社会をよりよいものにするために存在する。

にもかかわらず、ハウスメーカーは利益を追究し、効率化した結果、工業化された家となり、
住まい手にとっては工期が早い以外なんのメリットもない家づくりとなっている。

メリットが乏しいだけでなく、工業化された製品によりアトピーやシックハウス症候群を生み出した。
日本の気候風土を無視した高気密化により壁内結露によって建物寿命を短くし、
住宅ローンを抱えたまま、先に住宅がダメになる。

結果、夢のマイホームと言われた家づくりは幸せになるための手段ではなく、
夢見た家族を不幸にする。

被災した方々のための仮設住宅建設ですら、暴利を稼ぎ、十分な断熱もされていない。
そればかりか、断熱工事と称して、更なる暴利を復興支援予算から引き出す。
ハウスメーカーはすでに頭から腐っている。

そんな悲劇が繰り返されないためにも、声を大にして、伝えていかなければならない。
住まいネットの活動も、我々の仲間の活動も、人間が幸せになるための手段だから。
今日は広島で、そして来週は浜松、豊橋で。皆様が幸せになるために。

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