昨日は2週間ぶりのお休みをいただきました。
住まいネットの高木です。
休みに久しぶりに小説を読みました。
池井戸潤さんの「七つの会議」。
いわゆるビジネス小説ですが、「何のために働いているのか」、考えさせられます。
自分の中では答えは明確ですが、小説とはいえ、様々な場面で登場人物に
自分を置き換えて考えることで、いろんなシュミレーションしながら楽しみました。
さて、一昨日参加した協力業者会、こちらの工務店では一括外注から
分離発注へ切り替えをしていたこともあり、
協力業者会の取り組みもようやく始まったばかり。正直まだまだです。
そんな中で、私も少しお話をさせていただきましたが、
一番気になったことは、協力業者の皆さんが下を向いていることでした。
初めての場だからなのか、恥ずかしいからなのか。
前半に自分たちの現場の実情を見せつけられたからなのか。
なぜ、協力業者会を開催するのでしょうか。少し考えてみたいと思います。
そのねらいは3つあります。
1.お施主様と工務店と協力業者の思いを共有するため
2.家づくりの品質向上のため
3.協力業者の主体性を高めるため
まずは「思いを共有する」についてですが、
家は工務店だけで作り上げることはできません。
基礎工事から大工工事、電気工事や設備工事、左官工事など
そこに携わる多くの人の協力があって始めて一棟の家が出来上がります。
澤田先生は「魂込めて家造れ」とよく言います。
お施主様、工務店、協力業者さん、この三者の思いが一致して
お互いの理解があって、はじめて、魂が込められた、いい家づくりができるのです。
夫婦でさえ、話もせずに、以心伝心で伝わることがないのですから、
そのためには思いを共有する場が必要です。
つぎに「品質向上」について
これは疑問に思う方は少ないと思います。
、
特に我々が提供する注文住宅は受注生産品です。
そして、工場でつくるのではなく、現場でつくり上げていきます。
また、多くの人が携わります。前工程、後工程が発生します。
そして、無垢材など自然素材ばかりを活用します。
お客様に永く、安心しで、健康で、快適に暮らせる「神様が宿る家」にとって
品質向上は欠かせません。
どんなにいい営業であっても、どんなにいいプランができても、最高の商品であっても、
品質が良くなければ、真の顧客満足は得られません。
そのために協力業者様同士で品質向上について考える場を提供する必要があります。
そして、たえず、 レベルアップしていくことが必要だと考えています。
最後に「主体性を高める」についてですが
いい家をつくるためにはお施主様、工務店、協力業者、三者が対等の立場であるべきです。
注文者、元請け、下請け、などといった表現をするとお金の流れなど上下の関係に考えがちです。
しかし、実際には三者それぞれにメリットがある、ウイン、ウイン、ウインの関係であるべきです。
繰り返しになりますが、職人さんの魂が入らなければ、本当にいい家はできません。
最高の家づくりのために最高の現場づくりができるよう、
協力業者様が自ら考え、自ら率先して行動していただく必要があります。
工務店から指示されたから「やらされている」ではなく、
そのために主体性を持ち、現場のためにできることを
「自ら考え」「自らやる」ことで最高の現場ができるのです。
そのためにも現場パトロールや協力業者会でのディスカッションを実施するのです。
そして自分たちの仕事に誇りを持っていただくために取り組んでいただきたいのは
引き渡し式への参加です。
できれば全ての協力業者様に自分たちが手掛けた仕事で
どれだけお施主様がお喜びいただけているのか、
最も実感していただける場に立ち会っていただくことが次へのエネルギーになります。
それが、最高の仕事へとつながります。
「何のために働いているのか」
全てはお客様の笑顔のために。
ぜひ、取り組んでいただけたらと思います。
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