2013年1月7日月曜日

仕事始め

本日は2013年の仕事始めです。
住まいネットの高木です。

名古屋の事務所に出社後、東京へ移動し、ミーティングです。

今年は住宅業界にとって、とても重要な年です。
ポイントは消費税の引き上げによる駆け込みです。

注文住宅については今年9月末までに請負契約を結べば
引き渡しがいつであっても、現在の5%で済みます。
そして、住宅ローンの実質金利としては過去最低水準です。
そのための駆け込みがすでに始まっています。

ただし、来年4月消費税の増税の実施は確定していません。
消費税増税法案は景気条項がついています。
つまり景気が回復してこの条件を満たしたら消費税を増税しますよ、
という条件が付けられています。これは法律に盛り込まれている話です。

消費税引き上げの是非の判断は、2013年秋にされます。
この時点で経済状況等を総合的に勘案した上で、デフレからの脱却していなければ、
増税実施はされないことになります。

また、実施されたとしても消費税増税に伴う住宅取得に対する
特例措置を検討することが法案に盛り込まれています。
現在では住宅ローン減税を拡充・延長や一定の現金を給付、
軽減税率の適用など検討されています。

結果的に9月を過ぎても実質的な負担は変わらないないと思いますが、
マスコミやハウスメーカーは増税確定のような表現を
意図的に繰り返し使用することであおっています。
家づくりを検討されている皆様は、ぜひ冷静にご判断いただきたいと思います。

逆に工務店の皆様にとっては、駆け込みの反動に対する対策が必要です。
前回は1996年に増税が5%になると決まり、1997年に税率が3%から5%に上がりました。

バブル崩壊後一時は120万戸台まで落ち込んでいた着工件数が消費税の駆け込み需要で
96年の着工件数が163万戸と盛り上がりました。
消費増税を施行した97年には、いきなり130万戸台まで落ち込みます。
さらに98年には、120万戸を割り込みました。

現在のところ、12年度は88万戸、13年度は駆け込み需要で98万戸の見通しです。
しかし、10%への消費増税後の16年には60万戸台に落ち込み、
将来的には50万戸代になる可能性もあります。

いずれにせよ、将来的には住宅着工件数が増える見通しは少ないわけで、
間違いなくつぶれるハウスメーカーや工務店がでてきます。

残るのは本物だけです。工務店の家づくりに対する姿勢が問われます。

あたりまえのことが、あたりまえにできる。
お施主様の目線で家づくりができる。
お施主様の期待に命懸けで応えることができる。
イイものはイイと言える。ダメなものはダメと言える。
 1ミリも嘘のない家づくりができる。

その対策は付け焼刃では歯が立ちません。
消費増税後に行っても手遅れです。できるのは、今だけです。

そのために、住まいネットとして何ができるのか、どうするべきなのか、真剣に議論してきます。

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